交通事故予防に!
全面再帰反射素材採用!
他の安全グッズとの違いを解説
ピカジャケは世の中から交通事故を減らしたいという思いで開発した反射ジャケットです。
そのために素材には普通の蛍光素材や反射素材ではなく、再帰反射と呼ばれる特殊な仕様の素材を採用しました。
この再帰反射とはどのようなものなのか、蛍光素材や反射素材と何が違うのか、そしてなぜジャケットをまるごと再帰性反射素材で作ったのか、これらについて解説します。
夜間に見えづらい理由は乱反射と色
夜間にものが見えづらいのは大きく分けて「乱反射」と「色」という2つ要因によるものです。
乱反射(拡散反射)によって光が拡散される
人間が物体を見る際、物体の表面で反射された光を目で捉えることで形や色を認識します。
このとき、物体が目に向かって効率よく光を反射してくれれば夜間でもものが見えやすいのですが、現実にはそうなっていません。
それは物体の表面に細かい凹凸があるため。
光は凹凸の形によって反射する角度が変わるため、目に向かってではなくさまざまな方向に光が分散して反射されてしまいます。
出典:Wikipedia
人間の肌や普通の衣服もこのように細かな凹凸があり、光を1つの方向に効率よく反射できません。
日中のように強い光がある環境であればこれでも人間の目は問題なく物体の形や色を認識できますが、夜間などの暗い環境では目に届く光が弱すぎてうまく認識できないのです。
吸収される色が存在する
太陽の光は人間が認識できるあらゆる色を含んでいます。
それにもかかわらず、なぜ物体の色を認識できるかというと、それぞれの物体が光の一部を吸収しているからです。
光は赤、緑、青の三原色で成り立っていますが、それぞれの光をどれだけ反射するか、吸収するかによって色が決まります。
出典:キヤノン
たとえば黒色はすべての光を吸収しているため黒く見えますし、白色やすべての光を反射しているので白く見えます。光は赤、緑、青の三原色で成り立っていますが、それぞれの光をどれだけ反射するか、吸収するかによって色が決まります。
同様に青く見えるものは赤と緑を吸収しており、逆に黄色く見えるものは青を吸収しているのです。
これにより、吸収する光の割合が大きい素材を使った衣服を着ていると、ただでさえ光が弱い夜間は反射できる光の量が少なく、人間の目が認識できません。
蛍光、蓄光、反射の違い
交通事故を予防するためには夜間でも認識しやすい格好をするのが重要です。ただ、通常の衣服はこれまでに解説した乱反射と色の影響により、必ずしも認識しやすいとはいえません。
各種交通安全グッズは認識性を向上するため「蛍光」、「蓄光」、「反射」と呼ばれる方式を取り入れています。
これらの違いについて解説しましょう。
紫外線を可視光に変化する「蛍光」素材
蛍光素材の特徴は、目には見えない紫外線を可視光に変換する点です。
光が物体に当たると太陽やLEDから出た光の一部が吸収されるため、普通は元の光以上の明るさにはなりません。
しかしながら、蛍光素材は可視光よりもエネルギーが強い紫外線を可視光に変換し、物体がより鮮明に見えます。
この特性により日中や強い照明がある環境で目立たせる用途に最適です。
一方、夜間など紫外線が弱い環境ではあまり役に立ちません。このため、店頭など明るい環境でよく目立つと感じても、実際に夜間で使ってみたらそうでもなかったということもありえます。
受けた光を蓄えて光る「蓄光」
蓄光素材は読んで字のごとく、光を蓄えて自ら光ります。
光を蓄えられるため、まったく光がない環境でもその形を認識可能です。ただ、蓄えた分の光しか放出できないため、暗いなかだと徐々に光が弱くなっていきます。
このため使わないときにはしまっておくようなものには適していませんし、長時間の利用にも適しません。
受けた光を効率よく返す「反射」素材
これに対して反射素材は、受けた可視光をいかに効率よく返すかに焦点を当てています。
このため蛍光素材のように元の光以上の明るさにはなりませんし、蓄光素材のようにまったく光がない場面では利用できません。
しかしながら、交通事故が起こる場面で存在する車のヘッドライトや自転車のライト、街灯があれば活躍可能です。
これらの理由から、交通事故防止という観点では反射素材が最も適しているといえるでしょう。
光をドライバーに直接反射
ピカジャケは反射素材のなかでも特に交通事故予防に効果が高い「再帰反射」と呼ばれる方式を採用した素材を使っています。
この再帰反射について詳しく解説しましょう。
鏡面反射は交通事故予防に適さない
光の反射というとまず思い浮かぶのが鏡ではないでしょうか。
鏡はガラスの奥に平らな金属が置かれたものであり、普通の物体のように乱反射するのではなく光を1方向に向かってきれいに反射します(鏡面反射)。
ただ、交通安全という面で考えた場合、鏡の反射には問題があります。それは、鏡による光の反射は、反射光が飛んでいく方向が光と物体の角度によって固定されるという点です。
出典:Wikipedia
上の図は光が物体に当たったときに反射される角度を示しています。
このように鏡に当たった光は光源に向かって反射されるとは限らず、あさっての方向に飛んでいくものなのです。
鏡に自分の姿を映す場合も、正面に立てば自分の姿が見えますが、斜めに立つと映りませんが、これもこの鏡面反射の特性のため。
交通安全について具体的に考えるため、たとえば衣服が鏡のように光を反射するとしましょう。
交通安全について具体的に考えるため、たとえば衣服が鏡のように光を反射するとしましょう。
車のヘッドライトがその衣服に当たった場合、反射される方向は衣服の形によって変わり、必ずしもドライバーの目の方向に飛んでくるとは限りません。
同様に街灯を反射した光がドライバーの方向に飛んでいくとも限りません。
このためたとえ鏡のように光を反射する素材であっても、夜間に人の姿を目立たせるのは難しいといえます。
光源に向かって光を反射する再帰反射
これに対して再帰反射を利用した素材は、受けた光をすべて光源に向けて反射します。
上の図の光源を自動車や自転車のライト、反射している部分を人間だと考えてください。光源には自動車や自転車のドライバーがいるものとします。
乱反射(拡散反射)の場合は光がさまざまな方向に分散され、ドライバーに返ってくる光はほんのわずかです。鏡面反射の場合、1方向に光が反射されるものの、必ずしもドライバーに返ってくるとは限りません。
これらに対し、再帰反射の場合は(理想的には)すべての光がドライバーに返ってきます。したがって乱反射や鏡面反射の素材に比べて格段に明るく見えるのです。
論より証拠ということで、実際に再帰反射素材を採用したピカジャケを着た人を撮影したこちらの動画をご覧ください:
非常に暗い場面でも人の姿がくっきり見えるかと思います。
ピカジャケを着ている場合と来ていない場合を比べてもこの通りです:
道路標識にも採用される再帰反射
再帰反射は道路標識にも採用されています
出典:郡家国道維持出張所道路
標識は方角を示したり、交通安全を維持したりするために欠かせないものであり、夜間であっても高い視認性が求められます。
そこに再帰反射素材が使われているということは、いわば国が再帰反射の有用性を認めているといえるのではないでしょうか。
「人の形」が認識できるのでより安全
ジャケットがまるごと先反射素材
その理由の1つが縫製の難しさ。特殊な素材だけに一般的に使われる縫製ではうまく縫い合わせることができません。
そこでピカジャケは向上と密に連携を取り、議論を繰り返すことで再帰反射素材でもジャケットを作れる方法を見つけて採用しました。
一見すると何の変哲もないジャケットのように見えるかもしれませんが、実はそのような見た目になるのにはさまざまな努力が隠れています。
ここまでこだわったのは、「人の形」に反射するのが大切だと考えたからです。
ワンポイントの反射素材でも確かにドライバーから認識しやすいのですが、その反射したものが何なのか認識するまでに時間がかかってしまいます。
ピカジャケの場合はジャケットがまるごと再帰反射素材ですので、人の形に光が反射し、ドライバーから人間がいるということが一目瞭然です。
色やデザインにもこだわり
夜間の視認性を決める色にもこだわり
どんな色の光であってもしっかり反射し、ドライバーから認識されるよう、白系のグレーを採用しています。
スタイリッシュなデザインも相まって、これなら日常的に使えるという方も多いのではないでしょうか。
交通安全対策グッズというと蛍光色が多く、特に子どもが着るのを嫌がるものが多いですが、ピカジャケなら子どもでも喜んで着てくれるかもしれません。
「こだわり」が満載!
ピカジャケには他にも様々な「こだわり」が詰まっていますので、「こだわりの紹介ページ」もぜひご覧ください。
※ピカジャケに対する質問があればお気軽にお問い合わせフォームをご利用ください。