住宅に侵入して窃盗をおこなう手口には空き巣、居空き、忍び込みの3種類がありますが、このうち夜におこなわれる忍び込みが占める割合が以前に比べて増加しています。
暗闇に紛れておこなわれるこの犯罪の対策にはセンサーライトが有効です。防犯対策以外にも役に立つセンサーライトについて、効果的な設置場所も含め解説します。
夜の泥棒が増加する近年
泥棒というと人々が寝静まった夜におこなわれるという印象があるかと思いますが、実は割合から見ると最も多いのは昼におこなわれることが多い空き巣です。
政府による平成14年(2002年)の統計によると、住宅を対象におこなわれる空き巣、居空き、忍び込みのうち、忍び込みの割合が約17%でしかなかったのに対し、空き巣は約78%を占めていました。つまり、圧倒的に昼におこなわれる窃盗が多かったのです。
ところが近年この傾向に変化が生まれています。令和5年の統計では空き巣が約65%と大幅に減ったのに対し、忍び込みの割合が約31%に増加しました。
理由として考えられるのが、銀行預金やクレジットカードの普及です。以前に比べて自宅にお金を置いている人が減ったため、昼に空き巣に入るよりも、財布やキャッシュカード、クレジットカードが家にある夜に忍び込んだ方がよいと考える犯罪者が増えているといいます。
センサーライトで防犯と快適を一挙両得
今後も同様の傾向が続く可能性はあるため、より一層夜の防犯対策が必要といえます。
そのなかでお手軽に設置でき、かつコストが安いのがセンサーライトです。
これは動くものや振動、音に反応してライト自動的に明かりを付ける防犯器具であり、闇夜に紛れて行動する忍び込み犯にプレッシャーを与えて犯罪を思いとどまらせたり、忍び込もうとしている犯人を早期に見つけるきっかけになります。
また、スイッチを入れなくても光るため、家の周りの足元を照らすライトとしても利用可能。安全確保につながります。
センサーライト設置の注意点
センサーライトを効果的に設置するための注意点を解説します。
必要なときに光る場所に設置する
センサーライトは犯罪者や家族を認識して光るわけではなく、動くもの、振動、音があれば自動的に反応して光ってしまいます。
たとえば家の周りを走る自動車や自転車、歩行者、さらには樹木など、反応する可能性があるものは無数にあるでしょう。
センサーライトがしょっちゅう点灯してしまうとその状態に慣れてしまい、いざ犯罪者が来たときに無視してしまうかもしれません。
また、逆に反応する範囲を狭めすぎてしまうと、肝心な時に光らず役に立たないということも。
必要なときのみ、確実に光る場所に設置することが重要です。
光量が重要
いくら必要なときに光っても、豆電球くらいの明かりでは役に立ちません。
重要なのは光っているときと光っていないときの差。自分や周りの人が「?」と思うような状態を作り出すようにしましょう。
このため、特に防犯対策として使うなら過剰かと思うくらい明るくてもよいかもしれません。ただし近所迷惑にならないように注意しましょう。
電池切れに注意
非常に明るいセンサーライトであっても、電源がなければ光りません。コンセントに挿すタイプでない場合には電池切れに注意しましょう。
特に電池切れのインジケーターがないタイプは要注意です。気づくと光らなくなっていたという可能性も考えられるため、定期的な確認が必須といえます。
電池交換が面倒な方には、太陽電池+充電池を内蔵したセンサーライトがおすすめです。太陽光が当たる場所に設置する必要がありますが、メンテナンスの頻度を大幅に下げられます。
故障にも注意
形あるものはいつかは壊れます。センサーライトもいつの間にか故障しているかもしれません。
特にコンセントに挿すタイプや太陽電池+充電池のタイプの場合、あまり夜外出しない方の場合は故障に気づくのが遅くなり、それに乗じた窃盗犯がやってくる可能性も。
定期的な点検は忘れずにおこなうようにしましょう。
ダミーカメラや外国語対応防犯ステッカーとの併用もおすすめ
泥棒はできるだけ成功率が高い家を選ぶ傾向にあり、足がつくような家は避けるといいます。
センサーライトだけでも犯罪抑止効果があるかもしれませんが、さらにダミーカメラや外国語対応防犯ステッカーを併用するとコストを抑えながら効果を高められるでしょう。
防災防犯.comでは品質の高いダミーカメラと外国語対応防犯ステッカーのセットを販売していますので、ぜひチェックしてください。
センサーライトで防犯対策とQOLの向上を
センサーライトは低コストで防犯対策とQOLの向上の両方を実現できるアイテムです。
正しく設置して最大限の効果を得られるようにしてください。
防災防犯.comでは光量があり、かつ太陽電池+充電池を内蔵したセンサーライトを近く発売する予定です。ぜひご期待ください。